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皮膚科医通信 増刊号0004 爪水虫などの新薬登場

9月に入り、皮膚科に関する新しい薬が3剤、登場してきます。
中でも、爪水虫の外用薬が出るというニュースなどが注目されているようです。
以下、簡単に解説をしておきます。
当クリニックでの受診の際や、お薬の処方の際の予備知識としてご一読ください。

クレナフィン他 2014年秋の皮膚科新薬

目次

1.クレナフィン 爪水虫専用の外用液

今までの爪水虫(爪白癬)の治療には、外用および内服がありました。

しかし、内服薬は肝臓への負担の懸念や、複数の薬を服用している患者様には使用が制限されるなどの場合がありましたので、該当されるという患者さまには朗報と思います。

ただし、この薬剤の使用は、従来の外用剤と塗り方などがことなるので注意して使用しましょう。

2.ドボベット 乾癬治療の外用剤

尋常性乾癬は、身体中、何処にでもできる発疹で、軽い痒みを伴う皮膚の代謝異常。
この乾癬の治療は、現在、ステロイド剤とビタミンD3製剤の合剤の薬剤です。

今までは、医師がステロイドとビタミンD3を混合調剤処方していましたが、この合剤の発売で化学的に安定な配合になりました。

簡単に申しますと、これまで塗布時間や回数が異なる複数の併用していたものが、併用時の有効性・安全性を向上したドボペットにより、塗布時間・回数が軽減(一日一回)となり、使用しやすくなると言えます。

3.スミスリンローション 疥癬の外用治療薬

ヒゼンダニ(疥癬虫)により発症する皮膚病 疥癬(かいせん)は、強い痒みを伴います。皮膚角質層に寄生したヒゼンダニは、肌と肌が接触することで感染が広がります。

今まで、保険収載されている外用剤がありませんでしたので朗報と考えます。

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