掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の症状

手のひら、足のうらに小さな水疱や膿をもったブツブツが繰り返して出現する病気です。
しばらくするとこのブツブツは破れ、かさぶたになった後、剥がれ落ちます。軽い痒みを伴うものもあります。

30~50歳代で発症しやすく、男性より女性に多いといわれています。
日常診療でしばしば出会う疾患です。

掌蹠膿疱症の原因

どこかに感染病巣があり、その結果、手・足に皮疹の新生をみるのではないかといわれています。
その感染病巣として、慢性扁桃炎、歯性病巣、副鼻腔炎、金属アレルギー、中耳炎などが関与しているらしいと言われています。

扁桃腺を切除したり、歯の根尖治療や歯のかぶせである金属を取り除くことによって軽快したり、治癒したりする場合があります。

掌蹠膿疱症の治療

外用薬  外用治療ビタミンD3外用薬、ステロイドホルモン外用薬
この病気の治療では、上記の外用治療が非常に効果が期待できます。

光線治療 光線治療として、紫外線PUVA(プーヴァ)照射します。

内服治療 ビオチン、漢方薬を処方します。

以上の治療方法を症状に応じて単独、または組み合わせて行っていきます。

掌蹠膿疱症に対する生活指導

掌蹠膿疱症の患者様は喫煙者が多いですが、禁煙することで症状が軽減することが明らかなので、この病気とたばこは何かしらの関係があるといわれています。

患者様と喫煙を含め、その原因をお話し合いの中から考えていきたいと思います。

 

鑑別診断: 足、手の水虫また汗疹(あせも)