癜風(でんぷう)

癜風 でんぷう

症例:癜風(でんぷう)

癜風(でんぷう)とは

癜風は4〜5月の暖かくなってきた頃に、成人男性が胸や背中に茶褐色の斑状の皮疹が広がってきた、と来院することか多い病気です。
痒みが殆どないので、本人が進んで受診するというより、家族に病院へいくようにすすめられるケースが多いようです。

この癜風は,癜風菌という常在菌(マラセチア)で、汗をかく時期になると出現してきます。夏を過ぎ、涼しくなると自然に治ってきます。ただし、冬でも、例えばガラス工場など暑い環境下で過ごすことが多い場合などは、その限りではありません。
恥ずかしいから肌を露出したくないという人もいますが、それは一層悪化させる原因でもあります。皮膚を露出して適度な紫外線を浴びることで、改善が期待できます。

診断は皮疹部を擦って、でんぷう菌を顕微鏡でみつけることです。
治療はシャワーで身体の清潔、皮膚を乾燥させることです。
その上で、抗菌外用薬や内服薬にて治療をします。