早期皮膚ガン

早期皮膚癌(そうきひふがん)

皮膚ガン前駆症の、当クリニックでの治療と皮膚ガンを早期にみつけるセルフチェックのポイントをご説明いたします。

皮膚ガンを早期にみつけるセルフチェックのポイント

  1. 昔のヤケドケガの瘢痕のチェック
  2. ホクロが短期間に形、色、大きさが変化していないかチェック
  3. 大人になってから出来たホクロは、変化がないか時々チェック
  4. 長年の日光(紫外線)曝露で出現したシミはチェック
  5. 顔面の茶色のシミが黒色化してきていないかチェック
  6. 日光に弱い人、屋外活動が多い人、発疹の出現をチェック
  7. ホクロは、日頃から触ったり、掻いたりしないようにチェック
  8. 真性包茎の人は、時々チェック
  9. 長引く湿疹、タムシはチェック

皮膚ガンの前駆症の疾患として多いものは、紫外線由来の日光角化症や、やけどの瘢痕などです。

日光角化症

日光角化症の写真

症例:日光角化症

症例:日光角化症「中心が角状で、周囲が赤いのが特徴」

症例:日光角化症「中心が角状で、周囲が赤いのが特徴」

ご高齢の方が多くなり、それと共に増加傾向の腫瘍です。
長い期間の紫外線曝露に誘発される為、日光に日頃から当たる顔面などに出現することが多い腫瘍です。
この腫瘍は、長期に亘って有棘細胞癌という悪性度が高い癌に移行することがあります。
従って、早期発見と治療を行うことが治療の負担が少なく予後良好へ繋がります。

当クリニックでの治療は、治療の負担が少ない液体窒素による冷凍凝固術、外用薬(イミキモド)の他、切除による病理検査を含めた治療を症状に応じて行っております。

基底細胞腫

シミとして出現することが多い腫瘍の一つです。
40才代以降に多く、鼻、眼の周囲に頻発します。
病型のタイプは、いろいろありますが、黒く光沢のある腫瘍からなり、あまり決まった形はありません。しかし盛り上がったタイプ、深くえぐられる様なタイプのものは、予後不良なことが多いです。

当クリニックでの治療は、基本的には完全切除です。
腫瘍から、ある程度、範囲を大きく切除します。

ボーエン病

境界が比較的鮮明で赤い斑、やや隆起した皮疹が身体の何処にでも出来ますが、日光に曝露により比較的、手、顔面に多いです。

当クリニックでの治療は、液体窒素による冷凍凝固術、完全切除です。

乳房外パジェット病

女性の陰部に長引く難治性湿疹、タムシのような赤い皮疹があれば、一度、この病気を疑い、皮膚科医を受診しましょう。

バイオプシー(生検)よる組織検査の後、治療方針を決定します。

尚、皮膚ガンに関しては、当クリニックで診断の上、必要に応じて
は速やかに専門性の高い医療機関へご紹介いたします。