アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因、症状、そして診断

アトピー性皮膚炎の原因については、未だ、はっきりと分かっていませんが、最近注目されているものに、フィラグリン遺伝子の異常があります。
また、今まで言われている免疫異常説、アレルギー説も排除できないと思います。

アトピー性皮膚炎の診断は、日本皮膚科学会のガイドラインに沿って行っております。
公益社団法人 日本皮膚科学会公式サイト内 アトピーQ&A

その症状は、痒みを伴う慢性的な湿疹病巣を全身にもっています。その他にアレルギー性鼻炎、喘息などを合併していることも多いのも特徴です。

アトピー性皮膚炎の症例

アトピー性皮膚炎 耳切れ

症例:幼児(4歳)の耳切れの症状

 

当クリニックでのアトピー性皮膚炎の治療方針

この疾患は、決して珍しい病気ではなく、乳幼児、成人、老人と、全ての年齢層に認めます。
患者様ご本人の体質の他、生活環境が大きく病状に影響するひふ病です。

よって、当クリニックでは患者様との十分なお話し合いをもち、生活習慣やストレスなど、患者様が個々に抱えている状況を理解した上で最善の治療方法を進めていくよう、心掛けております。患者様ご自身が、皮膚の症状や対応が分かるようになることで、アトピー性皮膚炎と上手に付き合いながら日常生活がより快適になることを目標としております。

外用薬について

症状に応じて、ステロイド外用薬、プロトピック外用薬と保湿剤を使用します。
タクロリムス(商品名 プロトピック)外用薬を中心に、ステロイド外用薬、そして保湿剤を使用します。
その時々の症状に応じて外用薬の使い方は変わってきますが、基本的には、保湿剤外用薬を上手に使用することがポイントとなります。
外用薬の使い方は、実際に処置治療を通じて、ご説明し、ご理解頂きます。

内服薬について

内服薬として漢方薬を含め、アレルギー剤などの処方により、治療を行います。
内服薬は、痒みを抑制する抗アレルギー薬を処方します。
重症例には、免疫抑制剤の使用をすることもあります。
また、漢方薬による治療も併用しております。