単純ヘルペス(単純疱疹)

口唇ヘルペスの症例

症例:口唇ヘルペス

瘭疽ヘルペス

症例:瘭疽ヘルペス

単純ヘルペスとは

単純ヘルペス(単純疱疹 たんじゅんほうしん)は、主に、口唇、陰部、臀部にいくつかの小さな水ぶくれが集まったウイルスの病気。原因となるウイルスは感染力が強いです。
初感染は、感染者のと接触により、皮膚や粘膜から侵入して感染します。
しかし、必ずしも発症せず、神経節内に潜伏していて、強い疲労、ストレス、日光暴露、月経などが誘因として発症します。

5日間内服治療が絶対的に有効です。また、毎月このような発疹がでてくる方には再発率を減じる再発抑制療法をお薦めします。

単純ヘルペスの病型(種類)と経過

  • ヘルペス性歯肉口内炎:乳幼児に起こることが多いです。
  • 口唇ヘルペス:再発が多いです。この型が最も多いです。
  • カボシ水痘様発疹症:アトピー性皮膚炎との合併症が多いです。
  • ヘルペス性ひょうそう:外傷を受けやすい手に多いです。
  • 性器ヘルペス:性交による感染が多いです。
  • 腰部、仙骨部ヘルペス:性器ヘルペスの再発症と、考えられます。

経過としては、7〜10日間くらいの期間で
ムズムズする→小水疱1つ→数々の小水疱→水疱が崩れる→かさぶたになる→かさぶた脱落→治癒という経過をたどります。

単純ヘルペスの治療

以前は口唇ヘルペス、性器ヘルペスと分けていましたが、治療的には、分類することの意味はあまりありません。どちらの治療も5日間の抗ウイルス剤の内服薬で治療します。

また、7日間程度で自然に治癒することもありますが、忙しい日常生活と現代社会の環境では、安静にすることや、外見のこともありますので内服薬での早めの治癒をお薦めします。

再発は、性器ヘルペスに多く、臀部(おしり)、腰部の痒みを中心とした皮疹が出現することが、多いです。
最近の再発抑制治療は、神経節のウイルスを減らすことが出来る為、6ヶ月から1年間、毎月、抗ウイルス剤の内服薬を服用することによる、ウイルス全体の量を減らすことにより再発を少なくできます。

外用薬も効果はありますが、治療には内服薬の服用をお薦めしてます。

単純ヘルペスの感染拡大を防ぐには

  • 日常生活では、口唇ヘルペスではタオルなどの共有は避ける。
  • 性的接触を避ける。
  • 腰部、臀部ヘルペスは、トイレ便座を介しての感染に気をつけることです。

個室の待合室もご用意しています。

人形町、蛎殻町の皮フ科早川クリニックでは、通常の待合用席とは別に、個室の待合室もご用意しています。