酒皶(しゅさ/赤ら顔)

酒さ 治療 症状

症例:酒さ

酒皶(しゅさ/赤ら顔)の分類

以下のように病状により三段階に分類されます。

第1度:鼻尖、頬部、額部が全体に赤みをおび、毛細血管の拡張を認めます。
寒暖、飲酒で増悪、顔全体は脂ぎっているのが特徴です。
第2度:第1度の皮疹が増悪し、黄色や赤いぶつぶつが認められます。
第3度:鼻が盛り上がってくる(鼻瘤)、毛穴が開いてミカンの皮状のようにブツブツしてくる。

酒渣の原因と発症誘引

三叉神経支配領域の血管運動の異常が基盤となり、神経的・内分泌因子や胃腸障害、脂漏、ビタミンB2欠乏などが関係して発症します。また、ニキビダニによることもあります。

発症誘因としては、精神的ストレス、香辛料やアルコールなどの嗜好品や急激な寒暖の反復などが誘因となることが多いです。

酒皶の治療と予後

治療:局所的には、毛細血管に対しては電気分解を行います。また、赤み、ブツブツにはイオウ含有液の塗布による治療を行います。全身的には、抗生物質、ビタミン薬といった内服薬による治療を行います。

なお、予後は慢性に経過し、進行性で難治性と言えます。

酒皶に関する生活指導

食事に留意し、香辛料・アルコール摂取を避け、心身の安定をはかり急激な温度変化や長時間の日光照射を避けることがポイントです。