顔のホクロ、シミの治療

顔のシミ

一般に顔に色がついているもの全て、シミと呼ぶことが多いです。
ホクロ(黒子)でも小さなものはシミと言えるでしょう。
シミの種類は、代表的である以下の5種です。

  • 老人性色素斑
  • 雀卵斑(そばかす)
  • 肝斑(かんぱん)
  • 光線性花弁状色素斑
  • 後天性メラノサイトーシス
光線性花弁状色素斑

症例:光線性花弁状色素斑

肝斑

症例:肝斑

症例:後天性メラノサイトーシス この疾患は、老人性色素斑同様にレーザーによく反応します。

症例:後天性メラノサイトーシス この疾患は、老人性色素斑同様にレーザーによく反応します。

 

 

シミ治療は肝斑を除き、レーザー治療によく反応し、薄くなったり、消えたりします。(レーザー治療の項参照)

腫瘍性のものはダーモスコピーで診断します。悪性の疑いがあれば、専門の医療機関に紹介します。
腫瘍以外のものは、内服、外用(美白剤、保険外)、液体窒素療法、CO2レーザー、Qスイッチルビーレーザーなどで治療します。
レーザー治療と内服薬、外用薬(美白剤 保険外)の併用で更に治療効果が期待できます。

肝斑の治療に関しては、内服薬と外用薬によるものとなります。

なお、シミを増やさないためには、遮光が大切です。日焼けはシミを増悪させますので、スポーツ、旅行などの外出時には、日焼け止めのUVケア剤を上手に利用したいものです。

老人性色素斑のレーザー照射後の経過

老人性色素斑のレーザー治療

老人性色素斑 80代女性 胸部 レーザー照射前

 

ホクロ治療、除去の流れ

ほくろ

症例:顔にできた大きなホクロ

ホクロ治療の流れ

ホクロ(色素性母斑)の鑑別

ホクロ(黒子)は正式名称を色素性母斑といいます。ホクロの治療には、まず良性、悪性の鑑別診断が大切です。治療方針は、そのことを踏まえて決めていきます。

治療法には、切除法、くり抜き法、レーザー治療などがあります。

  1. 悪性を疑うホクロの場合には、切除法を選別し、採った組織の病理検査を施行します。
  2. 良性のホクロの場合には、くり抜き法、レーザー治療など、状況により決めて行います。

いずれの治療法でも局所麻酔薬を使用しますので、全く痛みはありません。また治療時間は通常15分以内です。

ホクロの治療、除去方法

メスによる手術

大きさにかかわらず、病理検査が出来る為、最も一般的で有効な治療法です。
他の切除法に比べて、手術の時間がかかります。概ね、1週間程度で抜糸も済みます。
治療痕は、線状に残りますが、時間の経過で目立たなくなります。

くりぬき法、パンチ法

筒状の刃からなるメスで、短時間で簡易的なホクロの切除が可能です。
治療痕は、小さなものでは、殆ど目立ちませんが、大きいものだと皮膚の治りに時間がかかり、瘢痕(小さな、くぼみ、ニキビ痕程度)が、残る場合があります。

これは、全てあくまでも良性の腫瘍、ホクロの場合です。

レーザー治療

痕は、大きさにもよりますが、殆ど目立ちません。

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