蕁麻疹(じんましん)

皮フ科早川クリニック 症例 蕁麻疹

症例:蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)とは

蕁麻疹とは、突然、皮膚の一部が赤く膨らみ、数時間内に、うそのように跡形もなく消えてしまう病気です。
1か月以内に治癒したものを急性蕁麻疹、1か月以上症状の出没を繰り返すものを慢性蕁麻疹といいます。

今までに経験したことがない、このような皮疹が突然現れては消えると、誰しも、その原因を追及したくなるものです。そこで、病態に関与する増悪因子であるストレスや食物などで、蕁麻疹の原因を解明しようとしますが、全てをクリアに説明することはできません。

しかし、皮膚の中にあるマスト細胞が何らかの機序で脱顆粒をおこし、組織内にヒスタミンなどを放出して、血管や神経に作用して蕁麻疹症状を生じることはわかっています。

 

蕁麻疹の診断と治療

診断:当クリニックでは、日本皮膚科学会の蕁麻疹診療ガイドライン(2011年)に準じて、診断・治療をすすめております。しかし、残念ながら、現状では蕁麻疹の80%は原因がわからないのです。(特発性蕁麻疹)
よって、はじめに明らかにな原因がわかるものは別として、治療が優先されることが多いのです。

治療は、以下の2通りを実施しています。
1.原因・悪化因子の除去と回避を、お話し合いの中から考えます。
2.抗ヒスタミン内服薬にて治療を行っていきます。