いぼ(尋常性疣贅)

いぼ

症例:イボ

いぼ(尋常性疣贅 じんじょうせいゆうぜい)の原因、症状、そして治療法

ヒト乳頭ウイルス Human Papilloma Virus(HPV)が原因ウイルスで、その数は100種類以上も見つかっています。
発症部位によって、以下のようなものが挙げられます。(カッコ内が原因ウイルスと考えられ、以上のように分類されます。)

  • 手掌疣贅(ゆうぜい)(HPV2)
  • 足底疣贅(HPV2)
  • 指状疣贅(HPV2)
  • 尖圭コンジローマ(HPV6) STD(性感染症の項目も参照)
  • 扁平疣贅(HPV3) ページ末尾に写真があります。

ウイルスは微小な皮膚の傷から侵入、発症して他の部位にうつることが多いです。

削ると刺激され大きくなります。ご自身で削ったり、むしりとったりすると、更に感染しますし、他にうつることが多いです。足裏に出来ることが多いので、たこ、うおのめと似ていますが、治療法が全く異なります。
(たこ・うおのめの治療内容については別ページでご案内しています。あわせてお読みください。)

治療方針の第一選択は液体窒素療法で、皮膚科専門医が行う最も一般的なものです。
1週間に一度の割合で患部に-196℃の液体窒素に浸した綿球(イメージとしては、ドライアイスを触った時のような)を当てます。非常に冷たく、痛い感覚になります。

素足で過ごすことが多い小さなお子様はイボになる機会が多く、また鉄棒などから、手にも出来ることがあります。又、痛みを伴う治療は辛いものですが、皆、頑張って治療していますし、大人よりも、免疫力が強い為か、早く治癒しています。

一般的に爪郭周囲、足底のいぼは治療に時間がかかりますので、根気よく治療して欲しいものです。

尖圭コンジローマ治療には、イミキモトクリームを外用薬とします。

また、難治性のイボに関しては
液体窒素療法のみでは対応出来ませんので、当クリニックでは患者様とご相談の上、他の治療法も選択頂いております。

青年性扁平疣贅

症例:顔面や手背にできるイボの一種である青年性扁平疣贅

症例:顔面や手背にできるイボの一種である青年性扁平疣贅