皮膚科医通信Vol.12 大人は乾燥! 子どもは汗疹? 4月のスキンケアの基礎知識

4月に入り、人形町、水天宮でも新社会人らしき姿をみかけます。

新年度を迎え、オフィスで働くビジネスマン、学生さん、また地元の皆様も何かとお忙しいことと思います。慣れない生活は、お肌のトラブルにもなります。

ストレスを溜め込まないで、適度に発散してお過ごしください。

そういう私も年度末など雑事に追われているうちに、皮膚科早川クリニックのブログ「皮膚科医通信」を1ヶ月ほどお休みしてしまいました。

その間、季節は冬からすっかり春になり、人形町、水天宮界隈の櫻も美しく咲き、既に葉桜になり始めています。

この時期は季節の移り変わりが大変早いですね・・・

4月 大人のお肌は寒さと乾燥が原因

皮膚科医通信 人形町皮フ科早川クリニック

さて、皮膚科早川クリニックも、このような季節の変わり目のため、寒い時期に多い皮膚のトラブルと暖かい時期に多い皮膚のトラブルの患者様が混在しておられます。

主に大人の方に多いのが、寒い時期特有の乾燥が原因の痒みを伴う湿疹などが深刻な症状となり受診されるケースです。

これは本来、冬の時期、暖房や冷たい風により、皮膚が乾燥することで起こるトラブルなので、春が近づき連休ごろには自然に軽快するものです。

ところが、乾燥により皮膚のバリア機能が十分働かなくなっているときは、今年のように例年に比べ飛散が多いスギ花粉などの影響もうけ、さらに皮膚全体の状態が悪くなっている場合があります。こうなってしまうと自然治癒はしませんので、先ずは湿疹の治療をしなければなりません。

もう春だから・・・と考えず、もう暫く、お風呂上りなどは保湿を心がけると良いでしょう。

また、花粉が飛散している時期などは、皮膚と皮膚が重なっている部分(例えば、鼻の脇、耳のうしろなど)は、特に丁寧に洗うようにして欲しいものです。

花粉はもとより、普段ならば、別段トラブルにならない、ほんの僅かなシャンプーや石鹸の洗い残しなどもトラブルの原因になることが多いですので、ゴシゴシとこするのではなく、十分洗い流すようにして下さいね。

乳幼児は早くも汗疹!

赤ちゃんの汗疹は4月でも?! 皮フ科早川クリニック 中央区日本橋

一方で、赤ちゃんは、背中などに汗疹(あせも)の症状で、受診しておられるケースが多々あります。

なぜ、この季節に汗疹なの・・・と思われるかもしれませんが、赤ちゃんは以前の皮
膚科医通信でもお話したとおり、大人に比べて新陳代謝が非常に盛んな上、行動も活
発で、体温も高いため、汗をかきやすいのです。

お母様が感じている体感温度にあわせて、衣服を着せてしまうと、暑くて、すぐに汗をかいてしまう場合がよくあります。

なお、今の季節は、日なたと日陰、屋内と屋外、日中と夜間などで温度変化が大きく異なります。

お母様は赤ちゃんの首元から、そっと手を入れるなどして、皮膚と衣服の間の様子などを時々見てあげると良いでしょう。

赤ちゃんの衣服を重ね着などで、簡単に調整できるよう、工夫してあげることによって、皮膚のトラブルを少し回避することも出来ると思います。

これからは、気候も良くなり、屋外が心地よい季節になります。

皮フ科専門医が教える4月のスキンケア

次回は、屋外で楽しく過ごすための皮膚科医からみたワンポイントアドバイスをした
いと思います。

皮フ科早川クリニックのウェブサイトがスタートして、一年が経ちました。

ウェブサイトを担当してくださっている方のお話では、スマートフォンからのアクセスが半数以上、また夜間にお肌のお悩みについてお調べになる方が多いとのこと。

これから、また暑くなってくるに従い、増えてくるお肌のお悩み、当クリニックにお越しいただく前に、できるだけ不安にならないような、分かりやすいサイトになるようブラッシュアップしてまいります。

どうぞ、ご期待ください。