皮膚科医通信Vol.0004 紫外線情報を入手して、賢く日焼け対策をしましょう。

WHOの紫外線情報 UV indexと生活の注意点

今年の梅雨明けは7月23日頃との予報が出されました。この先ひと月以上も、ジメジメとしたシーズンが続きます。
湿気、気温が上昇すると、ご相談が増えるのが、水虫ですが、梅雨の合間の晴れの日に油断してはならないのが、紫外線対策です。

日焼け後のヒリヒリした痛み、赤くなるという症状だけでなく、紫外線を浴びすぎると、皮膚がんや白内障になりやすいことが明らかになっていますので、是非、注意してお過ごしください。

さて、世界保健機関(WHO)では、UVインデックス(UV指数)というものを活用した紫外線対策の実施を推奨しているのはご存じですか?UVインデックスとは、紫外線が及ぼす人体への影響を示したもので、日本では環境省から、紫外線環境保健マニュアルが出ており、紫外線対策の具体例が提示されています。
気象庁でも、例年4月から9月にかけて、紫外線で皮膚障害を起こさないように、UVインデックスを使い、お出かけの際の注意点などを紹介しています。

上段がWHOの提示している11段階のUV index, 下段は環境省による指標

上段がWHOの提示している11段階のUV index,
下段は環境省による指標。画像制作 皮フ科早川クリニック

気象庁のウェブサイトによれば、
1〜2は、紫外線が弱く、安心して屋外で過ごせる。
3〜5は中程度。 日中できるだけ日陰で過ごし、出来るだけ、長袖・遮光クリーム・帽子を用いましょう。
6〜7は強い。 日中できるだけ日陰で過ごし、出来るだけ、長袖・遮光クリーム・帽子を用いましょう。
8〜10は、非常に強く、日中の外出は控えましょう。必ず、長袖・遮光クリーム・帽子を用いましょう。
8〜10は、極端に強く、日中の外出は控えましょう。必ず、長袖・遮光クリーム・帽子を用いましょう。
というように、5つの段階に分類をしています。

 

夏の日光とスポーツ

また、この時期は、屋外でのスポーツ(観戦も含む)や体を使った遊びも盛んなシーズンです。これらも是非、気をつけて過ごしてください。

1.自分の肌質を認識すること。

焼くと、すぐ真っ赤になる人は、十分気をつけること

2.日焼け対策として、帽子、傘、長袖による遮光につとめること。

3.女性はお化粧をすること

4.日焼け止めクリームをつける目安は日常生活ではSPF20まで、屋外でのスポーツ・レジャーはSPF30まで

海・山でのスポーツや炎天下のクラブ活動はSPF50としてください

5.ビタミンCを多くとる。

6.甘いもの、脂っこいものは控える。

7.アルコールは控えめにする。

8.ゴルフ、海水浴の前日は睡眠を十分とること。

9.プール後はよく洗い流し、保湿剤を塗布すること。

アフターケアが大切です。

以上、簡単ですが、以前にご紹介した日焼けに関する予防と対策の記事(皮膚科医通信Vol2)とあわせてお読みいただくことで、

日焼けによる皮膚の障害をできるだけ避けることができると思います。