先日、某テレビ番組で「ひふのシミ、ホクロのがん」についての放映があったようで、その翌日には、シミやホクロの診断に訪れた患者さまで、どこの皮膚科医も、いつもより、ホクロの患者様が多かったそうです。当クリニックも、数日、ホクロ診断がつづきました。

その一例ですが、ある中年男性が、顔のシミを診てもらいたいと診察にみえました。ご指摘のシミはほくろ様の皮疹で、加齢による良性の腫瘍でした。帰り際に、その男性は奥様から、「あなたの首の後方にあるホクロが最近、大きくなっているようだからみてもらったら。」と言われていたのを思い出したようで、「ついでに診てもらえますか。」と、仰いました。

私は、この首のホクロを診て、悪性が疑い専門的な検査ができる大きな病院をご紹介いたしました。
大抵の場合、ほとんどのホクロは良性ですが、今回の場合のように、身近な人が、以前に比べ、大きくなってきたなどの変化を認めた場合には、皮膚科専門医への受診をおすすめします。

体の様々な場所にでるホクロですが、足の裏のホクロに関しては、別途ご相談をお勧めします。
ブログを御覧の皆様の中で、最近足の裏のホクロが気になる方がいらっしゃいましたら、11月初旬に無料相談会がありますので、ご相談ください。

これは、1989年、日本臨床皮膚科医会と日本皮膚科学会は皮膚に関して、よりよく理解していただくために11月12日を「イイヒフの日」と制定したことに端を発しており、講演会や無料検診などが各地で開催されます。

東京都皮膚科医会では、例年通り、「足裏ホクロ無料相談」を下記のように行います。

日時：１１月９日（日）
場所：慶應義塾大学病院
時間：午前１０：００～、午後１３：００～
料金：無料
人数：申し込み順約１００名

詳細は１０月７日（火）の朝日新聞に掲載されています。
念のため、掲載紙面の画像を載せておきます。

東京都皮膚科医会事務局０３－５３３２－１１１２